補聴援助システム

補聴器を使う動機は、テレビの音が聞こえづらい,
家族との会話やお寺でのお坊様のご説教、講演会を楽しみたいなど様々です。

 講演会、コンサート、観劇など大勢の人を対象とした催しごとでは、
補聴器単独よりも補聴援助システムの併用が効果的です

 赤外線送信機などで、講師の声や音楽など舞台の音を客席に飛ばし、
必要な人は専用のレシーバーを使って直接、
あるいは補聴器を介してその音を聞く仕組みです。
このようなシステムがあれば聞こえの不自由な方でも、
観劇、音楽鑑賞、講演会などを楽しむことが容易になりますね。

補聴援助システム石川県ではこのたび新しく開館される
コンサートホール、邦楽会館に常設されることになっています。

将来は地域の公民館やお寺
(お寺は宗教法人法の問題がありますから、
集まりごとに行政からシステムを借りるような方法が
適切かもしれません)
などでも広く設置されることが期待されます。
映画館、美術館、デパートにあっても便利ですね。

聞こえが悪くなったからといって、
それまでの楽しみをあきらめてはいけません。
それぞれの器械の得手不得手を理解して、
積極的に聞こえを補いましょう。

小人数の会話が得意な補聴器、雑踏で力を発揮するFM補聴器、
講演会で役立つ補聴システムなど、
いろいろ使いこなすといいですね。

家庭でもテレビの音をコードレスヘッドホンに飛ばしたり、
ハローページでも紹介されている
シルバーホンなどの電話のサービスもあります。

聞こえを補うのにもいろいろな方法があることを
知っていただけましたでしょうか。
皆様のひとり一人の声を大きく集めて、
どこにいても健常な人と同じくらい
便利で暮らしやすい社会を作っていきましょう!

北國新聞平成12年2月28日号を改変

戻る 次へ 難聴と補聴器トップへ トップへ