耳に良い音悪い音

ロックコンサートに出かけたことはありますか。
大音量で流される音楽は、場内の興奮を盛り上げます。

問題は会場を出た後です。
ジーンとする感じが耳に残ることがあります。
二十台の若者ならば、時間もすれば耳の機能が回復して
ふだんどおりに聞こえるようになりますが、
三十台も後半を過ぎたら、耳にもあまり無茶をさせないでください。
無茶を重ねていると、いつか機能が回復しなくなる日が訪れます。

年を重ねた人の耳にとって悪い音は、
必要以上に大きな音や突発的な破裂音です。

ラジオやテレビを楽しむときにイヤホンを使うなら、
音量を小さく絞ってから耳にイヤホンを着けましょう。
イヤホンを使わない場合も、スイッチを入れるときは小さな音で入れ、
徐々に自分の聞きやすい音量に上げていくことが大切です。

では耳に良い音はあるのでしょうか。

残念ながら、この音を聞くと耳が休まるという音はないのです。
しかし、心が休まれば体も休まります。
心を休める音として、よくクラシック音楽やヒーリング音楽が紹介されていますが、
何も特別な音楽を用意することはありません。
家族の声や家事の音など、生活の中でずっとなじんできた音こそ安らげます。

こんな音をいつまでも聞けるように、
いくつになっても積極的に社会に出て、耳を使ってあげてください。


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